こんにちは、さにれたです。
このブログでは音楽活動のコツ、機材についての初心者向けの解説
そして、ライブ配信のコツや始め方、などをまとめています。
今回は、SpoonをAndroidで高音質で配信する方法の解説記事となっています。
※ここでいう高音質とはエコーをかけれる&BGMを綺麗に流せる状態とします。
なお、『Spoonの機材』とメインタイトルになっていますがハクナ、Pococha等、他の有名配信アプリでも基本的に利用可能なものとなっています。
①Android用の配信機材の表
②オススメ機材の紹介
③組み合わせ例
※2021/12/31追記、Androidでも利用できるオーディオインターフェイスやAG03のandroid利用方法の情報をまとめましたので合わせて以下記事もご覧いただくことをお勧めします。
記事の中盤までは、解説記事になっております。詳しく説明を見て勉強したいかはたはご覧ください。(かなり長いです)
組み合わせ例を、ちゃっちゃと見たい方はここをタップして、後半までジャンプしちゃいましょう!!(それでも問題ありません)
Android配信でエコーをかけるために必要な知識

基本的な機材の役割は前編で詳しく解説させていただきましたね。
『機材など全くわからない!』という方向けに、簡単に説明していますので、もし『オーディオインターフェイス』『ボイスエフェクター』などの役割が、よく分からないという方は以下の記事内容を確認してみてください。
全て分からなくても、何となく役割が分かればOKです。
AndroidはYamaha AGシリーズが使えない
前編でも簡単に書きましたが、YamahaAGシリーズはAndroidには使えません。端子を合わせても認識しないからです。そのため、Android用の機材を使う必要があります。
では具体的に何が必要かを、次の項目から書いていきましょう。
Androidで配信する際の機材表
Androidでエコー付きBGM付き配信で必要な機材は以下です。図と表にしてみました。

①『Gomixerシリーズ(オーディオインターフェイス)』/OTGケーブル
②『ケーブル/2本』(「①」と「③」を繋ぐ)
③『ボイスエフェクター機能(エコーをかけれる機材)』
④『マイク&XLRケーブル&スタンド等』
⑤『BGM端末用、ステレオミニプラグ』
赤字にした「①」『⑤』は同じものを用意しましょう。
「③」「④」は好みや予算によって選べるように紹介していきます。
①オーディオインターフェイスはGo mixerを使う
Androidは対応しているオーディオインターフェイスが少なく、安定した評価が出ているのは1種類しかありません。
それがRolandのGo mixerシリーズです。
※対応機種はRoland公式HPのGo mixer対応機種一覧よりご確認ください。
また、後継機のGo mixer Proでは機能や対応機種が増えています。
※対応機種はRoland公式HPよりGo mixer Pro対応機種からご確認ください。
※2021/7月にさらに後継機種が出たのでこちらも紹介しておきます。
※対応機種はRoland公式HPよりGo mixer Pro X 対応機種からご確認ください。
今回の紹介では、どの組み合わせでもオーディオインターフェイスはこのシリーズを選んでください。

これがandroid用のオーディオインターフェイスだね!スマホと接続するケーブルはどうなるの?

スマホ側のケーブルは付いてくるよ!
Go mixer ではUSBマイクロBのOTGケーブル、Go mixer ProではマイクロBと、タイプCのOTGケーブルがそれぞれ付属します。
スマホ側への接続は、これだけで出来るようになっているのがポイントが高いですね。
接続例:【Go mixer】→【付属OTGケーブル】→【スマホ】
Gomixerからスマホへの接続は、どのような配信をするにしても↑のような接続例になります。
あとは、このGo mixerに『ボイスエフェクター機能のある機材』や、『BGM端末』を接続していけばいいだけです。

Go mixerに全部つながるんだね!マイクは・・?

マイクはボイスエフェクターを経由してGo mixerに接続するよ!
注意点
Gomixerを使う場合には、以下の注意点を必ずお読みください。
Go mixerシリーズにおいてSpoonはアプリの動作対象に含まれていません。現段階で正常に利用できている方がほとんどかと思いますが、今後のアップデート等で思わぬ不具合がでたり、使えなくなる場合もあります。

Twitterで『Spoon Go mixer』で検索したけど、2019年から現在まで問題なく使えてる人が多いみたいだね!でも、不安な人はやめておこう!
※Go mixerシリーズは転売等で高騰しているのも相まって、通常2万円程ですが時期によっては4万円を超える場合もあります。また、そもそも在庫が無く入荷まで半年以上かかるケースもあるようです。
そういった場合は以下の記事もあわせてご確認することをお勧めします。
②ケーブル

Go mixerとエコー系機材の接続ケーブルは、TRSケーブルもしくはTRS=XLRケーブルを2本使います。画像でいうと「②」にあたるところです。
何を使うかは機材によって変わるため、記事後半の組み合わせ例で紹介します。
接続例:【ミキサー等】→【TRSケーブル2本】→【Go mixer】→【OTGケーブル】→【スマホ】

Go mixer(Pro)とTRSケーブル2本を接続ね!

そう!その認識でOK!
③ボイスエフェクター
さて、ボイスエフェクターに関してですが、4種類ほど紹介させていただきます。
どれか一つを選んで使えばいいので、比較しながらご覧ください。
YamahaAGシリーズと同じ環境を作れる MGシリーズ
『Yamaha AGシリーズ』の兄弟機 MG06Xです。
これは、ボイスエフェクター機能付きのミキサーです。声にエコーをかけ、楽器を接続したり、音のバランスを調整できるできます。
もちろん、楽器にもエフェクトをかけれます。

AGに似てる!!!!

そう!MGはAGの兄弟機種なんだ!MG06は直接スマホに接続できないから、AGより安いよ!
このMGを使った配信だと、以下のようなことができます。
エコーをスイッチでON/OFF切り替え可能
弾き語り等で楽器を繋ぎ、楽器にもエフェクトをかけられる
コンデンサーマイク使用可能
音の位置を左右に動かせない
AGと同じく、エコーがかけれて、ミキサー機能もあり、音の位置を動かす(パン振り)はできません。
出来ることがAGシリーズとほぼ同じなので、使い方などを他の人に聞きやすいのもポイントが高いですね。(※音圧を整えるコンプレッサーはMG06Xにはついていません)
※『MG06』と『MG06X』の2種類ありますが、エコーエフェクトが使えるのは『MG06X』のみです。間違えないように気を付けましょう
では次は、パン振りもできる機材を紹介していきます。
コスパの良い多機能ミキサー Notepad-8FX
Notepad8-FXはMG06Xの機能に加え、パン振りもできる優れものです。
MG06で出来ること全て可能
音の位置を左右に動かせる(パン振り)
エフェクトを同時に複数かけれる
肝心のエコー(ボイスエフェクター)機能も、リバーブエフェクトの大御所であるLexicon社のコーラスやディレイが使える上、複数のエフェクトを同時に使うことができます。
そのうえ、価格はかなり抑えられています。Android配信においては神コスパですね。

でもGo mixer+エコー機材だとiPhoneよりは高いよね・・。

そうだね。でもどうせボイスエフェクターを単体で用意するなら、いろんな選択肢をとっちゃおう!
iPhoneと違ってAndroidはボイスエフェクターを単体で使わないといけません。
ただせっかく単体で選ぶなら、せっかくなので多機能なボイスエフェクターを選ぶというのも選択肢に入ってきますね。
雑談から歌まで配信を彩る Zoom V3
上に書いた二つはボイスエフェクター機能付きのミキサーです。
その点、Zoom V3ボイスエフェクターとして販売されており、
声を加工するという点においては1番優秀です。
出来ることが豊富すぎるので表にしてみました。
声を男性や女性風に変えるフォルマウント機能
ハーモニーボイス(ハモリ)
ピッチ補正
ケロケロボイス等の特殊加工声
雑談での飛び道具的なエフェクトからケロケロボイスが出せるのでボカロ歌配信など向けにも使用できそうです。

歌配信!ちなみにエコーとかは一緒に掛けれるの?

ボイスチェンジ機能とエコー系のつまみが独立してるからそこは一緒に掛けれるよ!
ボイスチェンジ機能を複数同時に使うことできませんが、エコーなどはかけられますね
音質的にクリアな感じではないので、以下のレビュー動画を聞いたりして判断しましょう。

7:22からの女性声みたいに変えられるのがすごいね!

10:24からのケロケロボイスもボカロ系の歌とかなら面白そうだね!!
これ1台で様々な遊びが出来ます。ボタンで使い勝手もわかりやすいのもいい点ですね!
本格的なボイスエフェクター BOSS VE-8
最後はギター弾き語り向け、ボーカルエフェクターVE-8の紹介です。
こちらは、演奏中にスイッチを押すことでエコーやハモリをON/OFFしたり、ハモリ生成を行ってくれる優れものです。ハモリのキーはギター演奏の音から判断して自動で合わせてくれるのもポイントが高いです。当然ピッチ補正機能もあります。
上記のZOOM V3と出来ることが似ていますので、VE-8の特徴を表にしました。
VE-8よりクリアなハーモニーやエコー
ギターの音も上質に変えられる
ステージ向けのフットスイッチ
見ての通り、ギター弾き語り配信者にオススメの機材となっています。
路上ライブやステージでの演奏ではフットスイッチがないミキサー等は使えません。
本格的な音楽活動を視野に入れている方は、このVE-8が最終的なコスパが良いでしょう。
気になる方向けに、機能紹介のYoutubeを貼っておきます。日本語字幕をONにしてご覧ください。

2:20あたりからいろんな歌のカバーだったり、弾き語りにもよさそうなエフェクトが沢山あるね!

4:25からのアコースティックギターの音をより生音に近づけられるレゾナンス機能もすごくいいよ!
もちろん、ギターへのリバーブもかけられます。音質も4種の中で圧倒的にクリアで上質ですね。MGよりも少し高いですが、圧倒的にクオリティが上になります。
路上ライブやステージでも使えるので自宅ライブからステージ演奏までしたい方は選択肢に入れてみましょう。
以上が「③」、エコー機能をもった機材の紹介でした。
④マイク&マイクケーブル&スタンド
マイクは配信者に圧倒的な人気があるコスパマイクAT2020をお勧めします。クリアで透明感のある広域が配信に最適です。
マイクケーブルには以下のようなXLRのケーブルを使います。
設置用にマイクスタンドとポップガードも用意しましょう。以下のスタンドはAT2020でサイズなどがちょうどあっているモノです。

ちょっと全部買うと高いね・・。

そしたら、ちょっと音質は落ちるけど、以下のマイクも検討してみて!
値段を押さえたい方はMarantzMPM-1000を選んでみるのも良いでしょう。
上に書いてある『XLRケーブル』『スタンド』『ポップガード』が付属して安価です。
マイクはXLRケーブル接続であれば何でも大丈夫です。他のマイクを選びたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
⑤BGM用機材
パソコンやスマホ等、イヤホンがささる機材から音声を流したい場合は、ステレオミニプラグのケーブルを使ってGo mixerに接続しましょう。
肝心のBGM用端末はここでは紹介いたしませんが、ステレオミニプラグが繋がるのであれば、オーディオ機器やゲーム機でもOKです。
⑥楽器用ケーブル
楽器、特にエレアコやウクレレを接続するならTSケーブルを使いましょう。
これはアコースティック楽器に特化のケーブルで、素直な音がして値段もお手頃です。
ピアノやエレキギターなどの場合は、アコースティック用ではないTSケーブルを利用しましょう。カナレというブランドが癖がなくて使いやすく、値段も手ごろです。(音楽スタジオ等の定番ケーブルです。)
配信機材の組み合わせ例

さて、いよいよ組み合わせ例の紹介だよ!

長かった・・・。
前半で紹介した機材をもとに、お勧め別で組み合わせを紹介していきます。
どの組み合わせでも、BGMを綺麗に流して、エコーがかけれます。
MGシリーズの組み合わせ例
大多数の配信者と近い機材を持ちたい。
寝落ち配信・弾き語り配信で、クリアな声で配信したい
↓Go mixer Pro(対応スマホ機種はこちらから)
↓MG06X(エコー等の機能)
↓TRSケーブル2本(GomixerとMGの接続)
↓AT2020(神コスパで音質の良いマイク)
↓XLRケーブル(マイクとMG06Xを繋ぐ)
↓マイクスタンド・ポップガード(マイク設置用)
↓ステレオミニプラグ1本(BGM端末とGo mixerを繋ぐ)
↓TSケーブル(楽器とMG06Xを繋ぐ)
これでandroidでも、AGシリーズと近いことが配信が出来ますね。
接続の仕方は、以下の画像を参考してみてください。

Notepad8-FXの組み合わせ例
疑似的な立体音響をしたい
寝落ち配信・弾き語り配信で、クリアな声で配信したい
↓Go mixer Pro(対応スマホ機種はこちらから)
↓Notepad-8FX(エコー・パン振り機能など)
↓TRS=XLRケーブル2本(Notepad8-FXとGo mixerの接続)
※リンク先は1本なので注意
↓AT2020(神コスパで音質の良いマイク)
↓XLRケーブル(マイクとNotepad-8FXを繋ぐ)
↓マイクスタンド・ポップガード(マイク設置用)
↓ステレオミニプラグ(BGM端末とGo mixerを繋ぐ)
↓TSケーブル(楽器とNotepad-8FXを繋ぐ)
パン振りでつまみをいじることで、マイク1本でも左右に音を移動させての配信が可能になります。(=疑似立体音響)
もちろん、複数マイクを接続しての配信も可能、値段もMG06Xと同じぐらいなのが良いですね。

V3の組み合わせ例
雑談配信等で変わったエフェクトをかけたい
ボカロ歌枠をやりたい
↓Go mixer Pro(対応スマホ機種はこちらから)
↓V3(ボイスエフェクター機能)
↓TRSケーブル2本(GomixerとV3の接続)
↓MPM-1000(XLRケーブル・スタンド・ポップガード付属のマイク)
↓ステレオミニプラグ(BGMとGo mixerを繋ぐ)

この組み合わせ例では楽器なしですが、エフェクトをかけなくてもよければ、ギターならGo mixerにTSケーブルで接続も可能です。※ただ、弾き語りむけのボイスエフェクターではありません
VE-8の組み合わせ例
本格的なギター弾き語りをしたい
路上ライブやステージでも使える機材が欲しい
↓Go mixer Pro(対応スマホ機種はこちらから)
↓VE-8(ボイスエフェクター機能)
↓TRSケーブル2本もしくはTRS=XLRケーブル2本(GomixerとVE-8の接続)
↓AT2020(神コスパで音質の良いマイク)
↓XLRケーブル(マイクとVE-8を繋ぐ)
↓マイクスタンド・ポップガード(マイク設置用)
↓ステレオミニプラグ(BGMとGo mixerを繋ぐ)
↓TSケーブル(楽器とVE-8を繋ぐ)
接続例はこちら↓

ちなみに、この紹介だと、コンデンサーマイクAT2020になっていますが、VE-8をライブでも使うことを想定するなら、ダイナミックマイクを用意するのもありです。
SM58はライブスタジオ等でトップシェアのマイクで耐久性・音質ともに十分です。
コンデンサーマイクではないですが、VE-8を通すならこちらの方が使い勝手は良いかもしれませんね。
路上ライブ等を重視するならダイナミックマイク、録音重視ならコンデンサーマイクを選びましょう。
以上が組み合わせ例になります。AndroidではGo mixerの分少し値段が上がるので、iPhoneに切り替えるならiPhone用の記事もありますので参考にしてみてみてくださいね!
まとめ
①Go mixer Proを必ず使う!
②ケーブルは組み合わせ例を参考にする!
③ボイスエフェクター(ミキサー)は好みで選ぼう!
いかがだったでしょうか。今回はSpoon配信を高品質にする機材を紹介いたしました。androidで高音質な配信をしたい方は参考にしてみてください。
※Go livecastという製品もありますが今回の紹介する方法に対応していないため、外しています。
以下にオススメ記事を記載していますので興味があるかたは合わせてご覧ください。
新規配信サービスの21LIVEでちゃちゃっと稼いでくるのもアリです。