こんにちは、さにれたです。
このブログでは音楽活動のコツ、ライブ配信のコツや始め方
そして、機材についての初心者向けの解説、などをまとめています。
今回は、Twitterでこのような質問をいただきました。

ミキサーってなあに?もうよくわからないよ!

ミキサーは音を混ぜたりする機械のことだよ!
配信者の中にはミキサーと呼ばれる機材を使っている方が多いと思います。
ただ、『配信者向けのミキサーの使い方』は調べてもあまり出てきません。
それは、ミキサーは配信機材というより、音響機器だからです。
そのため、使い方を調べても複雑な仕組みばかりが出てきてしまうんですよね。
今回も配信者が必要な知識に絞って写真付きで解説していきます。
- ミキサーの基本的な役割
- ミキサーの個別の機能
ミキサーの基本的な役割

ミキサーの基本的な役割は主に1つ、『音をまとめる』ことです。
例えば、ギター、マイク、音楽系の様々なオーディオ機器等が接続できるようになっています。
そしてそういったオーディオ機器たちを全部接続して、音をまとめて流すことが出来るということですね。
そして、音を綺麗にまとめるために接続された楽器・オーディオ機器の、
音量や音質を個別で調整できるようになっています。

ギターやマイク、BGMの音量のバランスをとるってこと?

だいたいそんな感じで覚えればOKだね!
劇的に変化させるというよりもあくまで調整です。
ただ、この調整をうまく行うことでクオリティの高い配信を行えるようになります。
ミキサーの機能
ではいよいよミキサーの機能を解説していきます!
今回も、私の所有しているMG10XUをベースに解説していきます。
まず全体の見た目から↓

はい、いきなりだと、つまみや接続コードがいっぱいでよくわからないですよね。
安心してください、順番にすべて解説いたします。
ミキサーの仕組み
ミキサーは基本的に以下のように分けられます。まずは画像をご覧ください。

大きく、差込口・個別の設定(チャンネル)・ファンタム電源・全体設定に分かれています。
それぞれの役割と場所を解説していきます。
差込口
上には差込口がまとまっています。マイクなどを差し込む場所ですね。
大抵は上部にあり、左側はinput 右側はoutputになっています。
inputにはマイクや楽器などを接続し、outputにはスピーカーやヘッドホンを接続します。
ファンタム電源
真ん中にはファンタム電源です。コンデンサーマイクを使うときに使用します。ただ、場所は機器によって違うので説明書で場所を確認しましょう。
ファンタム電源はコンデンサーマイクを使う時にONにするものですが、気を付けていただきたいのは
コンデンサーマイクを接続・取り外しをする際は必ずOFFにするということです。
ONのまま抜き差しすると1回でマイクが故障する等あります。

一回で!?

うん、ファンタム電源は本当に注意が必要だよ!
エフェクトと全体音量
右側の緑枠のはエフェクトと、全体の音量などの全体設定を調整します。
全体の音量調整は、スピーカー、ヘッドホンで聞くときの音量を変えられます。大抵の場所は右下にあります。
エフェクトの操作場所は機器によって違いますが、FXと書かれている部分が大抵あるのでそこがエフェクトの操作場所となります。
FXのつまみでエフェクト種類や濃さを変更できます。ミキサーの種類によっては、各チャンネル毎に個別でエフェクトのかけ具合を操作もできます。
チャンネル
左側の黄色枠は、接続したマイク・楽器などの音質・音量を個別に調整する場所です。
上の差込口に繋いだものを、下の縦の部分で個別に調整できるようになっています。
この個別に調整できる分類をチャンネルと言います。
チャンネルの中には
- HPF
- PAD
- GAIN
- COMP
- EQ
- PAN
- FX
- LEVEL
などの音質や音量を調整する機能があります。

よく分からない英語が沢山!

簡単に解説するから安心して!
配信者向けにざっくり解説していきます。
HPF(ハイパスフィルター)
HPFと書かれているスイッチは、主に振動や風切りノイズ等を取る目的で使用します。
マイクを使っているチャンネルはONにするとよいでしょう。

HPFはマイクとかのノイズカットね!

その認識でOK!
PAD
入力音量の大きいものを減衰させます。LEVELやGAINで音量調整が難しいぐらいにあがってしまう場合にはこれをONにしましょう。
基本的にマイクやギターなどでONにすることはありません。
GAIN
GAINは、後述するLEVELと合わせてチャンネルの音量を設定します。
GAINは0の状態で、LEVELのつまみをあげた後にGAINを少しづつあげて音量を出していきます。
GAINは一気に音量が上がるので機器の故障に繋がります。GAINはLEVELの後にいじると覚えましょう。

GAINをいじるのはLEVELのあと!

そうそう!ここは絶対だよ!
COMP
COMPは音圧を整えます。声の音量ムラを整えて全体的な聞こえを良くします。また、大きい音量を小さくする効果があるので、急な大音量などで機材が故障するのも防ぎます。
こちらはある程度かけましょう。かけないと音声のムラが目立ってしまいます。
EQ
EQは音域を調整して聞こえやすくします。HIGH MID LOWがそれぞれ高域・中域・低域のバランスを調整します。
調整することで、BGMとマイク、あるいは楽器などのバランスを整えて聞こえやすくできます。
EQに関しては真ん中の位置が基準になります。左に回すとその帯域が削られ、右に回すと増幅します。よく分からない場合は0の基準位置にしておきましょう。
PAN
PANは音の位置をコントロールします。LRで音が左右のどちらから聞こえるかをコントロールします。
真ん中が中心で、左右に動かすと音も左右に動いて聞こえます。
PANがあるミキサーでは疑似立体音響のようなことが出来ますね。
FX
FXはそのチャンネルにかかるエフェクトの強さをコントロールします。FXが高いとエフェクトが強くかかるという状態です。強くかけたい場合はこのFXを右に回して調整しましょう。
左に振り切ると0でエフェクトは掛りません。
LEVEL
LEVELはチャンネルごとに音量の調整をする際に使います。基本は-から+10まであることがおおいですが、基本は0の位置を基準に調整しましょう。そのうえでGAINを使って音量バランスを整えていきます。

LEVELは0超えちゃってた・・

ノイズが出たり歪みやすかったりするから、0は超えないようにしよう!
以上が各チャンネルごとにかけられる機能です。
ここまで覚えればどんなミキサーでも対応できるかと思います。
※ミキサーの種類によっては一部機能が無いものもあります。
今回説明に使ったミキサー
今回説明に使ったミキサーはMG10XUでした。エコーなどのエフェクトも付いている他、パンニングを操作できるので、疑似立体音響も可能です。
まとめ
今回は配信におけるミキサーの役割や機能について紹介いたしました。
また、ミキサーの配線・接続についてを確認したい方は以下の記事からご確認ください。