こんにちはさにれたです。
このブログでは音楽活動のコツ、機材についての初心者向けの解説
そして、ライブ配信のコツや始め方、などをまとめています。
今回は、知り合いから寄せられた以下の質問にお答えします。

『オリジナルグッズを売ってほしい』って言われたんだけど、簡単に安く作る方法ある?比較して教えて?

お、おっけー!頑張って調べてみたよ!
配信や音楽活動をしているとリスナーから『オリジナルグッズはないの?作ってほしい!』といわれることが出てきます。
ただ、オリジナルグッズの『製作』はどのように依頼したらいいか。
『販売』・『在庫管理』・『初期費用』はどうなるか。『匿名』で販売できるのか。
このあたりが気になるポイントですよね。
今回はこのあたりの問題を解決しつつ、使いやすいサービスを比較して紹介しますので、自分に合ったものを見つけてみてください。
私も配信活動・音楽活動をしているので、配信者やバンドマン・個人アーティストの方の目線で厳選し、3種類のサイト・方法を紹介いたします。
今回の比較ポイント
今回紹介する3種類のサイトの比較ポイントはこちら。
- 手軽さ・・販売や在庫管理に時間や場所を取るかどうかの指標。(面倒な人はここを重視しましょう)
- 利益率・・販売する商品が利益を出しやすいかどうか(お金を稼ぎたい人はここを見ましょう)
- 匿名性・・匿名販売可能かどうか。
- 販売品目のバリエーション・・データ販売や手製品の販売が可能かどうか。製作できるグッズの種類が多いかどうか。(音楽活動をしているかたはデータ販売可能なサイトがオススメです)
この4点で評価し、細かい部分は文章で補足していきます。
そして今回紹介するサイトはどれも月額利用料や登録料等は存在しませんのでご安心ください。
ではいよいよ一つ目のサイトを紹介していきます!
面倒なのは嫌!全部任せたい!って人は『SUZURI』

SUZURIはオリジナルグッズを製作、匿名販売可能なサービスです。
販売側はデザインを決めて売る商品を選ぶだけであとは製作・発送などは全てSUZURIが行ってくれるというサービスです。(※このようなサービスをオンデマンド販売と言います。)
SUZURIのメリット
このサイトのいい点は1つのデザインを決めたらあとは全部自動で行ってくれるところです。
例えば、デザインを決め、売る商品・値段を決めると、全商品が販売状態になり、商品が売れた後の製作・梱包・発送まで全てSUZURIが行ってくれます。
シャツのサイズを決めて、いくつ発注して・・というような作業は一切不要、手間がかかりません。
当然、在庫管理などもないです。注文があった際にSUZURIが勝手に製作して発送までやってくれます。
またSUZURIは匿名販売になるため、個人の配信者などには特にありがたいサービスとなっています。

SUZURIではデザインを1つ用意できたら後は殆ど作業することないよ!

すごい!発注や在庫管理がいらないんだね!
また基本的に在庫は無限ですが、販売数を絞って限定販売ということも可能です。
SUZURIのHPを見る
SUZURIのデメリット

すごく手軽で便利そうだけど、デメリットはあるの?

あるよ!意外とデメリットは多い感じがするね
SUZURIの1つ目のデメリットは販売価格が高くなりがちなことです。
販売価格の設定が原価+希望利益といったシステムになっているのですが、
この原価がまず高いです。
例えばオリジナルグッズの代表例のTシャツですが、1番安いもので2000円します。
そのため、利益を出そうとすると値段が高くなり、販売しにくくなりがちです。
原価2000円で500円の利益を出そうとすると2500円ですね。ファン層にもよりますが、高いと感じられて売れなかったり、あるいは守銭奴のように思われてしまう可能性があります(実際はそこまで利益はでませんが・・)
SUZURIの原価表はこちら
原価自体が結構するので利益はあげにくそうです。
あと、購入者にはさらに送料がかかりますので(シャツ1枚で600円ほどです)、シャツで500円の利益を出すのに3100円で売る必要があります・・。ちょっと高いですね。
また他のデメリットとして、SUZURIで販売していることが明確に購入者に分かるので、原価やいくら利益を乗せているか等が伝わってしまうということがあります。これにより、大きく利益を出しにくくなってしまう懸念点はあります。
あとは在庫を抱えられないので、実際に手売りをする路上アーティストやバンドマン、Youtubeで商品紹介をしたい人などにはやや不向きです。(自分用に注文すれば別ですが原価の支払いが必要です)
また、販売のバリエーションについてもSUZURIで製作できるもののみになるため、自作グッズや他のアイテムを売ることはできません。当然、歌や音声などのデータ販売も不可能となります。
SUZURIの評価と、向いている人
販売から発送まで全て自動、そして匿名で利用可能なので【手間を一切かけたくない配信者】にオススメです。
あとは単発のイベントやコラボ企画などで販売数が読めない場合など、利益よりも安全性を取りたい場合などにもお勧めです。
SUZURI | |
手軽さ | ◎ |
利益率 | ✕ |
匿名性 | ◎ |
販売のバリエーション | ✕ |
イメージを保ちたいなら『Up-T』

Up-TはSUZURIに似たサービスで、同じようにオリジナルグッズを製作、匿名販売可能なサービスです。しかし、SUZURIよりも優れている点があるので紹介していきます。
Up-Tのメリット
SUZURIのメリットをそのままに、独自のURLが持てることです。またサイトデザインも基本の10パターンからカスタマイズして選べます。
これにより、『SUZURIで売ってる』というような代行サービスを利用している感じが購入者に伝わらないため、原価が伝わってしまうことがありません。

原価が知られてて、あまり高くすると評判悪くなりそうだもんね・・。

うんうん!金額が見えると、高くなくてもイメージに影響はするからね。Up-Tの方が安心ではあるね。
納品書などにもUp-Tの表記が出ないため原価や代行元は伝わりにくくなっています。
Up-Tのデメリット
SUZURIとほぼ同じです。オリジナルショップとはいえ、自分の別商品を販売したりは出来ません。
SUZURIの評価と、向いている人
販売から発送まで全て自動、そして匿名で利用可能なのでSUZURIと同じく、【手間を一切かけたくない配信者】にオススメです。
そして、ある程度稼ぎたいけど印象を下げたくない人や、堂々と『オリジナルショップ』と表記したい人などにオススメです。
SUZURI | |
手軽さ | ◎ |
利益率 | △ |
匿名性 | ◎ |
販売のバリエーション | ✕ |

安く売りつつ利益も出したい!なら『BOOTH』+『Me-Q』

二つ目の方法はBOOTHという販売サイトと、Me-Qという製作サイトを組み合わせる方法です。中小規模の配信者やアーティストにはこの方法が一番おススメです。
BOOTHは、創作物の総合マーケットと言われており、音楽・同人・グッズなどが販売できるサイトになっています。
ME-Qはオリジナルグッズの製作を1点から注文できるサイトです。これらのサイトを組み合わせるのが2つ目の方法になります。
手順としては一度自分で商品をME-Qで発注し、その後にBOOTHで販売、商品が売れた際にBOOTHの機能で匿名配送するという順番になります。(メルカリのように自分で梱包・発送が必要です)
↓Me-Qのページはこちらのバナーから
BOOTH+ME-Qのメリット
まず製作サイトME-Qのメリットからです。
正直、製作サイトは何でも良いので、別にME-Qでなくてもよいのですが、
ME-Qは画像制作や編集ソフトの必要がなく、スマホやパソコン一つあれば簡単に作成可能で、品質も良くオススメです。
また、ME-Qは定番のシャツ(980円)、スマホケース(760円)、マグカップ(800)円など発注時のコスパがよく、先ほどのSUZURIと比べると原価は約半分かそれ以下に抑えられているのが良い点です。気になる発注時の送料も、まとめて発注して段ボール1箱に収まるなら送料は500円(※沖縄・北海道等は除く)で抑えられるので5~10点程度のアイテムを量数限定製作・販売するなら圧倒的にお得です。

常に販売されているよりも、量数限定の方がファンも欲しくなるかもね!

人は限定って言葉に弱いからね・・・
また、それ以外にも、スマホ用充電器(4000mlAで1600円と普通に安い)や、Airpodsケース(980円)、卓上加湿器(1680円)など、実用性の高いの商品も多く単純に自分用で買ってもいいかなと思える価格帯なのが良いですね。
アイテム価格を抑えられるのでファンも買いやすいというのがポイントです。
他にもアイテムは多いので以下にME-Qのリンクを貼っておきますので商品が気になる方はここからチェックしてみてください。
次いで、販売サイトBOOTHのメリットについてですが、
BOOTHは匿名で販売できるうえ、データ販売も可能です。そのためまず音楽や音声データを販売するアーティスト系の方はSUZURIよりもこちらがよいでしょう。
また、販売手数料も5.6%+22円のため、例えば1000円分のアイテムやデータを販売した場合、手数料は78円と破格です。(ちなみにiTunesでの音楽販売だと半分ぐらい手数料が取られます。)
そして、購入送料は購入者負担で匿名配送可能なあんしんBOOTHパックというサービスがあるため、匿名販売可能になっています。
※あんしんBOOTHパックの送料はコチラ
送料もSUZURIと比べて安いです。
また、BOOTHであれば販売金額を原価以下で売ることもできるので、ファンへの還元・プレゼントとしても使いやすそうですね。
またSUZURIのようなオンデマンド販売もピクシブファクトリーというサイトと連携すれば可能になっており、全体的にBOOTHの方が幅が広いです。

Booth+ME-Qのデメリット
デメリットは発送・梱包を自分で行う必要があること。
また、在庫を自身で抱える必要があることです。
そのため、大量のアイテム数が売れる見込みのある有名配信者などには不向きです。
在庫を抱えるだけではなく販売する際の梱包なども自分で行う必要があるため、販売数が増えるにつれて手間も増えます。
しかし、自分で梱包するのはデメリットだけではなく、個別で手紙を封入したりとファンサービスをしやすい部分でもあります。

梱包を自分でやるのはちょっと手間だけど、ファンとの交流はしやすい感じがするね!

この方法のメリットとデメリットは表裏一体って感じだね。メルカリとかに慣れてたら気にならないかも?
ちなみに、以下記事にて解説していますが、個人で匿名配送する方法もあります。
Booth+ME-Qの評価と、向いている人
あまり多くは売れないが、グッズを欲しがるファンがいる中小規模の配信者やアーティスト向きです。
特にライブやイベントで直接販売する機会のあるアーティストは在庫を抱えても捌きやすく、グッズがある=グッズを製作して売れるほど活発な活動をしているというブラフにもなりますので、特にアーティストは手間でも在庫を少量抱える方がよいでしょう。
BOOTH+ME-Q | |
手軽さ | ✕ |
利益率 | ◎ |
匿名性 | ◎ |
販売のバリエーション | 〇 |



幅広い選択肢を取りたい場合はBASE

最後に紹介するBASEですが、BOOTHのようなネットショップを作ることが出来ます。ただ、BOOTHと比較して多くのメリットとデメリットも存在するのでそこを今回は記載していきます。
BASEのメリット
先ほど紹介したBOOTHは同人系界隈の方がメインユーザー層で利用しており、自分のファンに売る分には良いのですが、あくまでファングッズの販売というところにつきます。
その点BASEはネットショップとして、ジャンルの縛りがなく幅広い層が利用しています
サイト内のレイアウトやデザインもBoothやSUZURIでは限られた部分しかいじることが出来ませんが、BASEはサイトの雰囲気をかなり細かく構成できるので、完全に自分のサイトを構築できるというのが良い点ですね。
ショップの例はこんな感じです
SUZURIのようなオンデマンド販売も、外部で受注して自分で在庫を抱えたものも販売できる上、データ(自作音楽など)も販売できます。
先ほど紹介したME-Qの商品も連携販売可能となっています。
また、BOOTHと比べるとピクシブファクトリー以外にもcanvasやオリジナルプリントjp等のオンデマンド制作サイトが複数利用できるため、商品幅もかなり多く取れます。
また、購入者へのメルマガの実施や、NoteやInstagramとの連携など、販売にアプローチしやすい仕組みが豊富なのがBaseです。
※ちなみに販売手数料に関してですが売り上げた商品の6.6%+40円かかります。BOOTHとほぼ同じぐらいですね。
BASEのデメリット
デメリットとしては非匿名であること。
特定商取引法に基づき、サイト内に事業者名、住所、電話番号の登録が義務づけられており、これは誰でも見ようと思えばみれてしまいます。
そのため、匿名で行っている配信者、追っかけが激しいアーティストなどで、且つ個人で活動している方にはリスクがある方法になります。

非匿名かぁ・・配信者はちょっと厳しいかもね・・。

お店や事務所をもってる配信者向けって感じかな。個人規模だとちょっとリスクがあるね。
BASEの評価と、向いている人
事務所やお店を抱えている方などであればBaseが選択肢が多くデザインのカスタマイズ性が多くお勧めです。(というか基本は店のECサイトを簡単に作れるといった触れ込みなのでそれが正しい利用法ですが・・。)
配信者でありながらお店を持つ方や、ハンドメイド製品を販売したい方、絵師としても活動していて販売力のある方、事務所や撮影用の住所があるYoutuberなどに向いています。
BASE | |
手軽さ | 〇 |
利益率 | ◎ |
匿名性 | ✕ |
販売のバリエーション | ◎ |
オリジナルグッズを作るときの注意点

最後にグッズ製作時の注意点に触れていきます。
配信者の中にはフリーアイコンやフリーイラストを利用している方がいますが、そのアイコンは商用利用可能なモノでしょうか?
投げ銭を受け取る配信も、オリジナルグッズの販売も同じく商用利用にあたります。
『画像を加工し手の利用の禁止』『商用利用・再頒布は禁止する』
こういった文言が書かれている場合はその画像を加工して使ったり、商用利用することは著作権違反になります。
しっかりとイラスト製作者や頒布サイトの利用規約などから確認してみましょう。
もし、分からなかったり不安な場合、新たに商用利用可能なモノを有償で製作依頼するのも一つの手段です。無料だと権利に関してトラブルを招きがちですからね。
例えばココナラと言ったサイトなら多くの絵師が依頼受けをしているので手軽に依頼が出来ます。また、ココナラは定期的に登録ユーザー向けに1000円引きクーポンや2000円引きクーポンなどを配布することがあるので、有償依頼を考えている方は無料登録だけ済ませておくことをお勧めします。
ココナラでイラストを発注

まとめ
- 利益はいらないor高くてもいいので手軽が良い→SUZURI
- 利益を出しつつプレゼント性を高めたい。また、実売したい→Me-Q+Booth
- 実際にサイトを用意して本格的に販売したい→BASE
ファンとの交流や活動力の指針としてグッズ販売は重要なものです。
どんどんと成長していく姿をファンは追いかけたいものですからね。
ファンが後押ししてくれているなら、あなたに合った方法で製作してみてください。
↓Me-Qで実際にグッズを作ってみた記事はこちら↓
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