XV-U2ワイヤレスシールドと通常シールドを聞き比べてみた

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こんにちは、さにれたです。
このブログではライブ配信のコツや始め方、音楽活動のコツなどについてまとめています。

先日購入したワイヤレスシールドのレビューをしていきます。

ワイヤレスシールド?高そうだし音が悪くなりそう・・

それが意外と良かったよ!

ワイヤレスと聞くと音楽関連ではまだまだ高い上に音が良くないといった印象を多く持っている方は多いです。なので、実際に通常のシールドと比べて音質をチェックしてみました。そして今回紹介するXviveのXV-U2価格も安く、音質も十分良いと確認できましたので紹介いたします。

この記事で分かること
  • XV-U2の外観・スペック
  • XV-U2の音質チェック
  • XV-U2のメリット・デメリット

では早速見ていきましょう。

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XV-U2の外観・スペック

XV-U2の箱画像

まずは見た目です。↑の画像のようながメーカー箱に入っています。

XV-U2の開封画像

↑開封するとこんな感じです。保証書、説明書(日本語と英語の両方)、そしてUSB充電器ですね。

XV-U2のUSB充電器

二股に分かれた充電器、ワイヤレスシールドは2つとも充電しないといけないので地味に便利です。

そしてスペックはこんな感じです。

・Controls : 24bit/48kHz非圧縮デジタル転送
・最大伝送距離 : 約30m 
・駆動時間 : 約5時間
・充電時間:約1.5時間
・レイテンシー(音の遅延) : 6ms未満
・周波数特性 : 20〜20kHz、+1dB/-3dB
・使用周波数帯域 : 2.4GHz ISMワールドワイド
・重さ : 約40g

充電の持ち時間は5時間、ライブとリハ等で長丁場の場合は合間で充電が必要ですね。

また、1部のアクティブピックアップを利用すると、ノイズが発生するのでお勧めできないとレビューや公式HPなどにも記載されています。以下公式HPから引用

※複数台使用する場合、自分のトランスミッターと相手のレシーバーの距離を1.5m〜2m以上離して使用しないと混線の原因となります。
※一部のバッテリー駆動のプリアンプ内蔵の楽器に “U2” をご使用の際に、ノイズが発生する場合がございます。“U2” と 内蔵プリアンプ及びバッテリーの距離が近いことにより発生するノイズの為、楽器の構造によっては正常にご使用出来ない場合がございます。

Xvive公式HP


しかし、アコースティックギターはアクティブピックアップがほとんどなのでアコギで実際に使えるか不安ですね。

早速、音質のチェックをしていきましょう。

XV-U2をサウンドハウスで見る

XV-U2の音出しチェック

音のチェックをしていきます。今回録音に使用したした機材は以下です。

  • ①ギター YAMAHA LL16
     ピックアップ T903(レビュー記事
  • ②ギター Dowina SIR-GACE-DS
     ピックアップ anthem
  • シールド Orange CRUSH Instrument Cable 3m S/L
  • ワイヤレスシールド Xvive XV-U2
  • オーディオインターフェイス Steinberg UR22

また、検証条件としてピックアップ側の音量は最大。オーディオインターフェイスにシールド直刺しで何も経由しない。オーディオインターフェイス側はHi-ZをONにし、Gainは11時の位置に固定です。DAWプラグインによる音の加工はアウトプット含め一切かけていません。完全に生音です。

※アコースティックギターを2つテストしたのは様々なピックアップで動作確認をするためです。

マグネティック+マイクのピックアップで音質テスト

さて、では①のマグネティック(+マイク)のピックアップのT903が搭載されているギターから聞いてみます。

通常のシールドでつないだ音から聞いてみましょう。前半でストローク、後半でアルペジオをしています。

続いてXV-U2に変えて録音してみました。

ほぼ変化ないですね。ワイヤレスだと音の劣化を気にする人も多いかと思いますが、これはなかなかいい感じではないでしょうか。

念のため、iZtope社のRXと呼ばれる音をアナライズもできるソフトで見ていきます。

T903ピックアップで通常シールドで音を録った時のアナライズ画像

↑が通常のシールドでの音です、そして↓がXV-U2で録音したもの。

T903ピックアップでXV-U2ワイヤレスシールドで音を録った時のアナライズ画像

こんな感じです。ライブなどで聴感上の変化はほぼ0といっても過言ではなさそうです。

もちろん微細な変化はありますのでレコーディング時は通常のシールドを繋ぐ方が安心ではありますね。(そもそも電波の都合で途切れる可能性のあるワイヤレスをレコーディング用として使うことはあまりないとは思いますが)

ちなみにT903は穴あけ加工不要で利用でき、とても安価なので気になる方は以下記事から詳細なレビューをチェックしてみてください。

アンダーサドルピエゾ+マイクのピックアップで音質テスト

さて、次は利用者の多いであろうアンセム搭載のギターでも比較していきます。ノイズが発生しないかのチェックに近いですね。

まずは通常のシールドを利用して録音しました。

やはりアンセムインターフェイス直でも良い音ですね。
そして、次にXV-U2を使って録音したものが以下です。

どうでしょうか。こちらもほぼ違いがないといっても良いですね。十分すぎる品質です。
こちらも気になる人はRXで見ておきましょう。

アンセムピックアップで通常シールドで音を録った時のアナライズ画像

↑の画像が通常のシールドでの録音で、↓の画像がXV-U2での録音です。

アンセムピックアップでXV-U2ワイヤレスシールドで音を録った時のアナライズ画像

アコギのアクティブピックアップでも機種によっては十分利用が出来そうですね。

L.R.Baggs / Anthemをサウンドハウスで見る

メリット・デメリット

さて最後にXV-U2のメリット・デメリットをまとめていきます。

メリット

まず、当然なのですが通常シールドと比べてワイヤレスはコードが邪魔になりませんし、引っかかることもありません。そのため、路上ライブや大きいライブハウスで動き回りたいときでも自由に動けるのが大きなメリットです。もちろん在宅での利用でもコードがごちゃごちゃとせずに済みますね。

また、長いシールドを使う場合、確実に音痩せが発生します。複雑な話になりますが、早めにプリアンプやバッファー代わりになるエフェクター等に繋がないととんでもなく音が悪くなります。その点Xviveの音の変化は聴いてもらった程度の微細な変化しかありません。
こういった理由からライブパフォーマンスで良く動き回る人にとっては確実におススメと言えますね。

エレキギターでもアコギでも問題なく利用できそうなのでそこもポイントが高いですね。

デメリット

ワイヤレスシールドでは最近主流の2.4Ghz帯の電波を利用しているのですが、特徴として音質が良い分、Wi-FiやBluetooth環境だと音切れが発生する可能性があるようです。

私の場合は、自宅のルーターから1m以内の距離で録音テストなどをしていましたが、一切音切れが発生せず目立ったノイズなども発生せず問題なく利用が出来ました。ただ環境によっては音切れ等が発生する可能性は0ではありません。

また、バッテリーの持ちが5時間なのでそこも気になります。いざという時に充電不足で使えない・・といった懸念があるのでやはり煩わしさは残りますね。

とはいえ、これはワイヤレスシールドすべてに言えることでもあるので、ワイヤレスシールドが必要な方で、今回実際に音を聞いて満足した方は買いかとと思います。

まとめ

今回はアコギ用ワイヤレスシールドのレビューをさせていただきました。ライブを行う方や、自宅でケーブルがごちゃつく悩みがある方は導入してみると良いかもしれません。

XV-U2をサウンドハウスで見る

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