PR

Newmal Xの音質チェック!実際に使ってみた感想まとめ!

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

こんにちは、さにれたです。
このブログではライブ配信のコツや始め方、音楽活動のコツ
そして、機材についての初心者向けの解説などをまとめています。

今回は21年9/23発売の新オーディオインターフェイスNewmal Xの紹介です。

Newmal Xってどうなの?レビュー希望!

Newmal Xの特徴やどんな人に向いているかをまとめたよ!

配信・テレワーク向けのオーディオインターフェイスに悩んでいる方や、android用のオーディオインターフェイスをお探しの方向けに、Newmal Xのレビューをしていきます。なお筆者は配信アプリでの配信経験は2年ほど、楽曲リリースは20曲以上経験しており、その経験を踏まえて配信者・音楽制作者としての観点をもってレビューをさせていただきます。

この記事で分かること
  • Newmal Xの外観
  • Newmal Xで出来ること・特徴
  • Newmal Xの音質チェック
  • Newmal Xを使ってみた感想
  • どういった人にオススメか

※商品リンクは記事後半にあります。

スポンサーリンク

Newmal Xの外観

Newmal XKikutaniミュージックより2021年9月23日に新発売した配信やレコーディング用のオーディオインターフェイスです。まずは外観を見ていきましょう。

↑開封時するとこのような感じです。多数の付属ケーブルが目立ちますね。書類は説明書と、より簡単な説明書であるクイックスタートガイドが入っておりました。

表面のパネルは日本語用のカバーがあり、非常に分かりやすくなっています。(カバーを外すと英語表記です)
本体サイズは198 x 134 x 60mm、重さは約1kgです。オーディオインターフェイスとしては平均的な大きさですね。

次はフロントパネルを見ていきましょう。左からギター専用のinput(差込口)と、マイクや楽器の繋がるのinputが2つ、ヘッドホン用の端子が2つですね。
ちなみに、ギター用、マイク用の2つのInputは、全て同時に接続して利用可能です。もちろんヘッドホンも2つ接続できます。

背面パネルは左から、電源コード接続部、USB端子、LINE OUT(主にスピーカーへの接続用)と4極用のステレオアウト、そしてRCAの入力端子(別端末からBGMを流す際などに使うもの)がついています。
もちろん、マイクと接続しながらRCA端子からBGMを流すことも可能です。

Newmal Xで出来ること・特徴

次はNewmal Xで出来ることを解説していきます。

端末1台でBGMをかけれる!

オーディオインターフェイスとしてはわりと基本的な機能ですが、実売13800円の低価格でもしっかりとLoopBackが搭載されており、端末が1台しかなかったとしてもBGMを利用しての配信が可能です。
また、ファンタム電源を搭載しているので、コンデンサーマイクの利用も可能です。

オーディオインターフェイスの配信者向けの基礎知識をまだ知らない方は以下をご参照ください。

iPhoneやAndroidと接続可能

オーディオインターフェイスなので当然PCとは接続可能ですが、Newmal XはiPhoneやandroidとも接続可能となっています。接続方法はPCはUSB接続、iPhoneはUSBとUSBカメラアダプター(別売り)を利用した接続、androidはOTG接続ではなく4極プラグを利用したアナログ接続になります。
スマホ向け配信アプリでの利用も可能になっており、ほとんどの端末で使用が可能なのが強みです。

※Androidでイヤホン端子の無い物では利用不可

Androidでも利用可能なの?

うん!少しイレギュラーだけど4極プラグを利用して接続するよ!

4極プラグでの接続のレビューは記事後半に記載しています。

ちなみにAndroidでiPhoneのようなOTG接続が出来るといううわさがあり、もしかしたらOTGケーブルを利用しての接続も可能かもしれません。

※2021/10/16追記、AndroidでOTG接続できました!詳しくは以下ページにて!

Newmal X単体でエフェクトをかけたり音質を調整できる!

オーディオインターフェイスという名称で販売はされておりますが、3バンドEQ16種類のデジタルエフェクトが搭載されており、それをミックスして配信に乗せたり、レコーディング(録音)することができます。
つまり、通常のオーディオインターフェイスには搭載していないミキサーのような機能が搭載しているということですね。
以下に16種類のエフェクトを紹介しておきます。(後ほどいくつか音も確認できます。)

デジタルエフェクトの種類
  1. リバーブ&ディレイ
  2. スモールホールリバーブ
  3. ラージホールリバーブ
  4. スモールルームリバーブ
  5. ラージルームリバーブ
  6. スモールプレートリバーブ
  7. ラージプレートリバーブ
  8. スプリングリバーブ
  9. マルチタップ ディレイ
  10. アナログ ディレイ
  11. コーラス+リバーブ
  12. ステレオコーラス
  13. フェイザー
  14. ゲートリバーブ
  15. フランジャー+リバーブ
  16. ボーカルエコー

充実した付属品と価格の安さ

Newmal Xは以下のような付属品がついております。

  • 電源アダプター
  • RCAステレオミニケーブル
  • 4極分岐ケーブル
  • USBケーブル
  • ステレオミニtoフォーン変換プラグ

このように、本体以外のケーブルはほぼ全て揃っていますので、別端末をつないでBGMを流すためのケーブルやイヤホン(ヘッドホン)用の変換プラグも不要で、とてもコスパの良い商品となっています。
通常これらのケーブルは安いのを買っても1000円程はします。
そして本体価格は税込み13800前後とデジタルエフェクト搭載オーディオインターフェイスとしてはトップクラスの安さなのです。

ただ、いくら安いとは言っても音楽機材はやはり音質が気になりますよね。次の項目で音のチェックをしていきます。

Newmal Xの音質チェック

音質チェックで仕様した機材は以下になります。

使用機材
録音ソフト:Cubase
ダイナミックマイク:CM-5
コンデンサーマイク:BY-M800
ギター:Yamaha LL16+T903(マグネット+コンデンサ)

マイクは手に入りやすい価格のものを選んでみました。

また、録音後、ボリュームが少し足りなかったので、Cubase側でノーマライズ(ボリュームを上げた)状態です。

まずはEFFECTなしの音からお聞きください。

変なノイズもなく、十分な質で音が拾えていますね。
序盤のコンデンサーとダイナミックマイクを声で取った時の音をRXと呼ばれる音声を分析するソフトで見るとこんな感じです↓↓

音をノーマライズで持ち上げたわりには、ノイズ等が不自然に大きくなく、配信時にホワイトノイズが乗る心配は少なそうです。

つづいて、同じ環境でエフェクトをかけてみました。エフェクトありの音です。リバーブ&ディレイというエフェクトを同じ設定で使っています。

結構濃くかかるので、トーク配信中のアクセントなどでスイッチON/OFFなどで利用するのが良さそうですね。ギターはディレイによって厚みが足されて厚みのある音になっていますね。

そして、最後に歌うのに最適なエフェクト、ボーカルエコーをかけた状態でコンデンサーマイクBY-M800で録音しました。

ナチュラルよりかはエフェクティブな感じですが、歌配信用でも十分使えそうですね。エフェクト2種類のつまみで調整もしやすいエフェクトなので、初心者の方でも直感で設定しやすそうです。

歌わないの?

歌は苦手なんだ・・ごめんよ

Newmal Xを使ってみた感想

次にNewmal Xを実際に使った時に感じた、良い点・いまいちな点をまとめていきます。

良い点1:使い方の分かりやすさ

まず、インターフェイスの表面に日本語でのボタンがあり、初心者に分かりやすいと感じました。特に、クイックスタートガイドという付属の用紙があるのですが、配信機材を初めて使う方でも間違えることがないようにできてます。機材初心者の方にとっては非常に助かるのではないでしょうか。

分かりやすそう!

完全日本語の説明書とクイックスタートで配信者向けに分かりやすく書かれていたよ!

良い点2:圧倒的な付属品

序盤にも書きましたが、付属ケーブルが豊富で、androidとの接続するための4極ケーブル、BGM再生用の別端末と接続するためのRCAケーブル、イヤホンやヘッドホンをフォーン端子で接続するのに必要な変換プラグがついており、配信に必要なケーブル類の付属が嬉しいです。
例えば、ケーブルは種類によってはイヤホンジャックに刺さるサイズのものでも、3極や4極といって別のものもあります。そういったものを間違えて購入したりだとか、機器相性のトラブルは機材初心者には起こりがち。これ1台購入で間違いなく完結するのは安心できますね。

組み合わせるケーブルがセットされてるのは嬉しいね!

そうだね!こういったところも初心者に優しいね!

良い点3:コスパの良さ

ケーブル類含めても配信機材の定番、AG03より定価が1000円も安いという圧倒的なコスパの良さ。
そして、AG03では、USBケーブル1本しかついてこないので、AUX端子などで外部端末からBGMを流そうとすると別途ケーブルが必要になります。
そのため人によっては定価以上のコストパフォーマンスの差が生まれます。

良い点4:ボイスオーバー機能が便利!

Newmal Xにはボイスオーバーという機能があるのですがこれが便利です。
どういう時に使えるかというと、例えばLoopBackでBGMやゲームを流しているときに、声と被って声が聴きにくい、あるいはゲーム音が聴きにくいといった状況があると思います。
その際に、ボイスオーバー(LoopBack音量自動調整)のボタンを押すだけで、マイクの音が入った時だけBGMやゲーム音を自動で下げてくれます。そして、マイク音がなくなったら自然に音量を元に戻してくれます。
これによってゲーム実況者などが、ゲーム音を聞かせたいタイミングなどで音量を個別で動かさなくてもよくなります。

わぁ!良いところずくしだね!悪いところはなさそうかな?

なくはないよ!!

次は、使ってみてわかったいまいちな点を見ていきましょう。

いまいちな点1:EQやエフェクトの使い幅が意外と狭い

3バンドEQ、エフェクトは2種類のパラメーターを変更できる、と聞くと音幅が取れそうに感じますが、実際はEQとエフェクト設定はinput1,2に共通するため、音の変更が出来ると言っても細かいミキシングが出来るわけではありません。

エフェクトもつまみが2つありますが、各チャンネルの濃さ(SEND量)の調整ができないのでバランスがちょっと取りにくいです。これではINPUTが2つある意味がちょっと薄くなってしまっているなぁと感じました。
もちろん、マイク一つしか使う予定の無い方には関係のない話ではあります。

いまいちな点2:ヘッドホンモニターの音が実音とかけ離れている

ヘッドホンでモニタリング(自分の声を聴く)しながら録音したり音をチェックしましたが、どうもヘッドホンではエフェクトが強くかかりがちになります。
モニターパターンは『入力信号+エフェクト(エフェクトあり)』と、『ダイレクトアウト(エフェクトなし)』のスイッチがあり、それぞれを片方をつけるか、両方をつけるか選べます。
しかしどれを選んでも微妙に返ってくる音と実際に録音・配信される音が違うため、配信中に微調整しにくいのがいまいちだと感じました。

配信前にしっかり調整して臨むという使い方になりそうだね!

後は慣れなのかなぁといったところ!

いまいちな点3:EFFECTの切り替え時の物切れ感が強い

エフェクトのON・OFFは配信の時にうまく切り替えてアクセントにしたいものですが、一部のエフェクトの場合、スイッチを切り替える際の音がスムーズではないように感じました。
使い慣れればある程度うまくごまかせる気もしますが、機材初心者向けの製品なので初心者の方がスイッチングに慣れるまでちょっと慌てるかもしれません。

ただ、音質チェックの項目で紹介した『ボーカルエコー』などであれば、つまみでエフェクトの濃さをコントロールできるのでナチュラルに変化させれるものも一部あります。

いまいちな点:やはり4極での接続には限界がある

Newmal XとPCやiPhoneを接続するときはUSBによるデジタル接続のため音質は問題ないです。ただ、android接続は4極プラグを利用する為、アナログ接続になり、音質はかなり劣化します。
あくまでandroidへの4極接続はおまけ程度、と考えるのが良いでしょう。

ただ、おまけとはいえ、通常のオーディオインターフェイスではできないことをアプリや機種を問わずに使えるので、いざという時に、BGMを流したり、エフェクトをかけれるのは遊べて面白いなとも感じました。
※4曲接続はイヤホンマイクが使えるのであればTwitterのスペース、Skypeなどの様々な媒体で利用可能です。

どういった人にオススメか

どういった人にオススメかを解説していきます。

ZOOM会議やテレワークを行う全ての方。

オーディオインターフェイスの中では過去一番に分かりやすく、値段も抑えられている製品です。ドライバーソフトのインストールもいらず、スマホにも対応しているため非常に便利です。USBマイクだとどうしても音質や機能に限界があります、Newmal Xであればテレワークの音質向上が見込めます。また、作曲やレコーディングをしたくなったときもNewmal XであればスマホやPCにすぐ録音できるのも便利なところです。

初めての配信機材を検討している方

非常に分かりやすいクイックスタートや、日本語表記カバーがあり、機械が苦手で機材導入をあきらめている方におススメです。音が出ないなどで詰まることはないでしょう。
PCでのゲーム実況やトークをメインにしている配信から、歌配信などでも十分使えるかと思います。特に機械音痴だなぁと自覚がある方などにはおススメです。もちろん、使い方が分かりやすいだけでなくエコーやLoopBack、ファンタム電源と、機能も十分に充実しています。

PCがないが、録音や配信をしたい方

Newmal XがあればiPhoneだけでトーク配信や、ゲーム実況、iPhoneやandroidでのレコーディング等を行うことが出来ます。
PCを買うには予算が足りないという方はこれがよいでしょう。
スマホ全般と接続できる機器の対抗馬は現在Go:mixer ProXなどしかなく、金額も定価20000円なので、Newmal Xはかなり安上がりでエフェクトもつけられるのでオススメできます。

オススメできない方

逆におススメできない方としては、本格的なレコーディング、あるいは本格的なDTMを考えられている方です。
どうしても配信用途や在宅での業務などを円滑にするためとしての側面が強く、同価格帯の配信用ではないオーディオインターフェースと比べると音の解像度は弱めです。
在宅でのレコーディング、DTMを本格的に行う方は配信用のオーディオインターフェイスではなく、UR22のような録音用オーディオインターフェースを用意しましょう。
また、4曲接続でAndroidで配信を考えている方がいたらそれもお勧めできません。あくまでPC配信やiPhone配信がメインでandroidで接続する場合もOTG接続を行いましょう。

Android4極接続はおまけ程度ね!

ちゃんとした配信をするならiPhoneかPC、androidならOTG接続だね!

最終的な結論として、導入コストが安く、簡単にエコー付きの配信できるPC・iPhone、プラスしてandroidでも遊べるよ!っていうのがこの機種で行えることですね。
エコーがかけられるスマホ対応オーディオインターフェイスではおそらく一番安いので、低予算で配信をしたい方にオススメです。

まとめ

NewmalXの特徴
  • LoopBackやファンタム電源、エフェクト等、配信や、いざという時に役に立つ機能が沢山!
  • 接続できる機器が豊富でコードも付属してる!
  • 初心者向けで操作がわかりやす
  • 圧倒的コスパの良さ
  • 同価格帯オーディオインターフェイスと比べると音質は良くない

以上がNewmal Xの解説でした。オーディオインターフェイス入門用にとても分かりやすい機器になっているので配信やテレワークなどに利用してみてください。

当ブログでは他にもおすすめ配信機材や、配信の入門知識やノウハウなどを記載しているので、もしよろしければ他の記事も見ていってください。

↓コンデンサーマイクの保管方法、出しっぱなしは壊れます。