Androidとの接続テストと音質比較

AG01の接続テストと音質比較をしていきましょう。録音環境は以下です。
- AG01の設定はマイクボリューム以外は全て同じ
MIC GAIN = MID
Comp・EQはON(プリセットのスピーチを選択) - 音の加工無し(カット編集は一部しています)
- レコーディングソフトはBandLabを使用
- 一般的なSRC構造のマンションでさっくり録音
- AndroidはRed mi note 10Pro、iPhoneはiPhoneSE(2020)を使用
- ギターはYAMAHA LL16を使用
具体的な接続方法は以下のOTGの記事を参考にしてみてください。
■Android配信者なら知っておくべき『OTG接続』について解説
1.iPhone OTG接続
まず最初に、メーカーで動作を保証しているiPhoneとの接続テストをしていきます。iPhoneとUSBカメラアダプターと呼ばれるライトニング端子用のOTGアダプターを利用しての接続テストです。
一般的なiPhone配信者の接続方法ですね。マイクのボリュームは8です。
では、早速聞いてみましょう。「リバーブあり・なし」の音声と、ギター(リバーブあり)を連続して録音しています。
AGシリーズなだけあって音質は十分ですね。リバーブのかかりかたも綺麗です。AGシリーズが配信機材として定番になる理由がわかります。
では、これを基準にAndroidの録音も聞いて比較してみましょう。
2.Andoroid 4極ミニ接続
メーカーがAndroidでの使用方法として動作保証している「4極接続の音」をチェックしていきます。接続方法は複雑ではないですが、以下の画像で確認してみてください。

では音をチェックしていきましょう。マイクのボリュームは5です。(割れてしまったので下げています。)
4極接続、想像していたよりも悪くないですね。ギターの音を聞くと、少し解像度がiPhoneの時より劣っているのが分かりますが、音声の音が悪いとまでは思えません。正直、意外な結果です。
3.Andoroid OTG接続
では、いよいよ本命のAndroidとのOTG接続を試していきます。AG01から付属のUSBケーブルにOTG用の変換アダプタを利用して接続します。
AG01→USBケーブル→OTGケーブル→スマホ、といった接続順ですね。
こちらも接続の方法は簡単ですが、念のため接続画像を置いておきます。

さて、テスト録音を聞いてみましょう。マイクのボリュームは5です。
iPhoneとの接続したときと同じぐらい解像度が高くて綺麗に聞こえますね。Androidとの接続は機器相性などによってノイズなども乗りますが、今回利用したRed mi note 10Pro、BandLabでの録音環境はばっちりでした。
RXでの音質アナライズ
ここからはマニアックな内容になりますが、録音した音声データをiZtope社のRXと呼ばれる音声アナライズも出来るソフトで見ていきましょう。
まずは、iPhoneの録音データです。

青い部分が音声が流れているところで、オレンジの部分は音声の帯域とその強さを表しています。
青い音声の流れていない部分でのオレンジ色の濃さは無音時のノイズ等と考えると良いでしょう。
これを基準に、Androidと接続した際のデータも見てみましょう。

ノイズ量の差はややある感じですね。ただ、十分使えるレベルです。正直、4極接続は配信では使えない音というような予想をしていたので、驚きです。
続いて、AndroidとOTG接続したときのデータも見てみます。

こんな感じです。iPhoneと比べるとAndroid接続は15kHz以上の部分がばっさりカットされているのが大きい違いですね。ただ、配信用途では全く気にならないでしょう。
次のページで、今回接続に使用した機器を紹介しておきます。



