【検証】AndroidとAG01の接続テストをしてみた

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こんにちは、さにれたです。
このブログではライブ配信のコツや始め方、音楽活動のコツ
そして、機材についての初心者向けの解説などをまとめています。

今回はYAMAHAの機材AG01についてテストをしていきます。

AG01はAndroidと接続はできるんでしょ?

公式が言ってるのは4極接続、今回は音質の良いOTG接続のテストをしてみたよ!

前回の記事に引き続き、AG01のレビュー・検証をしていきます。今回はAndroidとAG01の接続について検証していきます。

Android用の配信機材が少ないなか、AG01はAndoroidに4極ミニプラグでの接続で対応しているとメーカーが発表しています。
しかし4極接続は、AGとiPhoneの接続方法であるOTG接続とは違い、一般的に音質は悪いと言われています(通話音質と同じぐらい)
メーカーのYamahaでは「4極ミニへの接続のみ想定している」という状況ですが、より音質の良い配信をするために、AndoroidでOTG接続ができないかを検証していこうかと思います。

この記事で分かること
  • 4極ミニ接続とOTG接続の違い
  • 接続方法ごとの音質比較(1.iPhone OTG接続。2.Andoroid 4極ミニ接続3.Andoroid OTG接続。
  • Androidとの接続テストで使った機器の紹介
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4極ミニ接続とOTG接続の違い

まずはOTG接続と4極ミニでの接続の違いを簡単に書いていきます。

1番大きい違いはOTGはデジタル接続で、4極はアナログ接続であるということです。デジタル接続は音声をデータに変換するため音声の劣化が抑えられます、アナログ接続は電話と同じような伝送方法を取るので、音の解像度が低くノイズが発生しやすいです。

4極接続は複雑な仕組みはなく、イヤホンマイクが使える機種であれば対応しているので、ほどんどのスマホで接続できるというメリットはあります。
逆にOTG接続は、スマホ側も接続機器側も、どちらもOTG接続に対応している必要があり、それでも接続相性によっては上手くいかない場合があります。

これにより、スマホ配信用の機材は基本的にAndroidの対応を明言できず、機種が少なく動作確認がしやすいiOS系のみ対応となる場合が多いです。
しかし、厳密にはOTG接続が出来る機器同士であれば接続できる可能性はあります。

ちなみに、詳しい接続方法は下記記事にても解説しています。

Androidとの接続テストと音質比較

では、さっそくAG01の接続テストと音質比較をしていきましょう。録音環境は以下です。

  • AG01の設定はマイクボリューム以外は全て同じ
    MIC GAIN = MID
    Comp・EQはON(プリセットのスピーチを選択)
  • 音の加工無し(カット編集は一部しています)
  • レコーディングソフトはBandLabを使用
  • 一般的なSRC構造のマンションでさっくり録音
  • AndroidはRed mi note 10Pro、iPhoneはiPhoneSE(2020)を使用
  • ギターはYAMAHA LL16を使用

具体的な接続方法は以下のOTGの記事を参考にしてみてください。

■Android配信者なら知っておくべき『OTG接続』について解説

1.iPhone OTG接続

まず最初に、メーカーで動作を保証しているiPhoneとの接続テストをしていきます。iPhoneとUSBカメラアダプターと呼ばれるライトニング端子用のOTGアダプターを利用しての接続テストです。
一般的なiPhone配信者の接続方法ですね。マイクのボリュームは8です。

では、早速聞いてみましょう。「リバーブあり・なし」の音声と、ギター(リバーブあり)を連続して録音しています。

AGシリーズなだけあって音質は十分ですね。リバーブのかかりかたも綺麗です。AGシリーズが配信機材として定番になる理由がわかります。

では、これを基準にAndroidの録音も聞いて比較してみましょう。

2.Andoroid 4極ミニ接続

メーカーがAndroidでの使用方法として動作保証している「4極接続の音」をチェックしていきます。接続方法は複雑ではないですが、以下の画像で確認してみてください。

では音をチェックしていきましょう。マイクのボリュームは5です。(割れてしまったので下げています。)

4極接続、想像していたよりも悪くないですね。ギターの音を聞くと、少し解像度がiPhoneの時より劣っているのが分かりますが、音声の音が悪いとまでは思えません。正直、意外な結果です。

3.Andoroid OTG接続

では、いよいよ本命のAndroidとのOTG接続を試していきます。AG01から付属のUSBケーブルにOTG用の変換アダプタを利用して接続します。
AG01→USBケーブル→OTGケーブル→スマホ、といった接続順ですね。

こちらも接続の方法は簡単ですが、念のため接続画像を置いておきます。

さて、テスト録音を聞いてみましょう。マイクのボリュームは5です。

iPhoneとの接続したときと同じぐらい解像度が高くて綺麗に聞こえますね。Androidとの接続は機器相性などによってノイズなども乗りますが、今回利用したRed mi note 10Pro、BandLabでの録音環境はばっちりでした。

RXでの音質アナライズ

ここからはマニアックな内容になりますが、録音した音声データをiZtope社のRXと呼ばれる音声アナライズも出来るソフトで見ていきましょう。
まずは、iPhoneの録音データです。

iPhoneとAG01の接続して録音した音声データのアナライズ画像

青い部分が音声が流れているところで、オレンジの部分は音声の帯域とその強さを表しています。
青い音声の流れていない部分でのオレンジ色の濃さは無音時のノイズ等と考えると良いでしょう。

これを基準に、Androidと接続した際のデータも見てみましょう。

androidとAG01を4極接続して録音した音声データのアナライズ画像

ノイズ量の差はややある感じですね。ただ、十分使えるレベルです。正直、4極接続は配信では使えない音というような予想をしていたので、驚きです。

続いて、AndroidとOTG接続したときのデータも見てみます。

androidとAG01をOTG接続して録音した音声データのアナライズ画像

こんな感じです。iPhoneと比べるとAndroid接続は15kHz以上の部分がばっさりカットされているのが大きい違いですね。ただ、配信用途では全く気にならないでしょう。

まとめの前に接続に使用した機器を紹介しておきます。

配信接続に使用した機器

今回検証に使用した機器は以下です。

まずはAG01DSPエフェクトエコーなど付きのUSBコンデンサーマイクです。USBケーブルも付属するので後は変換ケーブルがあればスマホとつながります。

AG01をサウンドハウスで見る

次は、4極接続用のケーブルです。Androidと4極接続する際に使用しました。AG01には4極接続用のケーブルがないので、4極接続をしたい方は下記リンクから購入しておきましょう。
OTGで接続する方には不要ですが、サブスマホで通話してコラボする際などにも使えるので、1本あると便利です。

そして、OTG接続に利用したのはiFiAudioのOTGケーブルです。私もメイン機材として利用していますが、安定感がありますね。

最後に電源ですが、同じものの販売がネットでなかったので、動作範囲内の電源ケーブルを置いておきます。5V900mA以上でType=Cのものであれば問題はないでしょう。

androidとの接続なら上記まで取り揃えればOKですね

ちなみに、iPhoneは定番のapple純正カメラアダプターを経由してOTG接続しています。

検証に利用した機器は以上です。電源をスマホ充電器で代用が出来れば、AG01と接続ケーブル1つ買うだけで済むのでコスパかなり良いですね。

ちなみに、利用したスマホ「Red mi note 10Pro」はもう取り扱いが少ないので、後継機の取り扱いが多いOCNモバイルでチェックしてみると良いかもしれません。リンクを貼っておきます。

では、まとめていきます。

まとめ

  • AG01とAndroidは機種相性にもよるが接続可能ケースはある
  • 4極接続は解像度がやはり落ちるも、想像より悪くない

AG01は、今回の検証結果ではAndroidの機種によってはOTG接続できる可能性があると分かりました。また、音質的には意外とアナログ接続もいけるなといった感じで意外な結果になりました。
とはいえ、AG01だけではなくAndroidとOTG接続認識できた機器でも、アプリによっては挙動がおかしくなったり、音質にトラブルが出るというケースも聞くので、あくまで自己責任での利用ということは覚えておきましょう。
Twitterのスペースなど、アプリによっては配信機材が使えないものあるので、対応状況によっては4極で利用することができるのも便利ですね。

また、当ブログでは配信者向けに様々な検証や執筆をしているので、ぜひ以下のような記事も参考にしてみてください。