こんにちは、さにれたです。
このブログではライブ配信のコツや始め方、音楽活動のコツ、
そして、機材についての初心者向けの解説などをまとめています。
今回はTwitterで受けた以下の質問について記事を書いていきます。

AG03とAG06の違いってなあに?

OK!今回はその2機種の違いについて配信者目線で解説していくね!
配信機材として有名なAG03とAG06。購入を検討している方にとっては、自分にはどちらが向いているかはとても重要ですよね。
今回は配信者視点でAG03とAG06の違いを解説していきます。
もちろん機材初心者でも分かるように、記事中盤からは細かい違いや、配信スタイルごとの向き不向きを解説させていただきますので、参考にしてみてください。
※2022/4/4 追記。後継機であるAG03MK2が発売になりました。AGMK2シリーズとの比較もしたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
- AG03・AG06の仕様比較
- AG03・AG06の細かい違いを解説
- 配信種別ごとの向き不向き
AG03・AG06の仕様比較

まずはスペックを元に2機種の仕様の違い部分だけを表にしてみました。これで分かった方はここでページバックで大丈夫です。
なお、音質や消費電力などは完全に同じで、違いが無いため表には載せていません。
AG03 | AG06 | |
入力 | モノラル(MIC/LINE):1( ヘッドセットマイク( プラグインパワー) 入力含む)、ステレオ(LINE)/ モノ(GUITAR):1、USB IN:1、AUX IN:1 | モノラル(MIC/LINE):2(ヘッドセットマイク(プラグインパワー)入力含む)、ステレオ(LINE):2、USB IN:1、AUX:1 |
出力 | MONITOR OUT:2、PHONES:2( ヘッドセットヘッドフォン出力含む) | STEREO OUT:1、MONITOR OUT:1、PHONES:2(ヘッドセットヘッドフォン出力含む) |
DSP | CH1: COMP/EQ, EFFECT(SPX リバーブ) CH2: COMP/EQ, EFFECT, AMP SIM ※ ON/OFFは「AG DSP Controller」で行います。 | CH1: COMP/EQ, EFFECT(SPX リバーブ) CH2: COMP/EQ, EFFECT, AMP SIM |
寸法 | 129 mm × 63 mm × 202 mm | 155 mm × 63 mm × 202 mm |
質量 | 0.8 kg | 1.0 kg |

どういう意味だか全然分からないよ・・

大丈夫!今からどういう意味か解説していくからね!
AGシリーズは配信用ミキサーのため、通常のミキサーやオーディオインターフェイスを使用している方でも、使用表だけでは分かりにくい部分があると思います。(入力は特に分かりにくいです)
そのため次の項目で順番に解説させていただきます。
AG03・AG06の違い

AG03・AG06の違いは大きく三つあります
1.入力・出力数が違う
入力数というのは同時接続できるケーブルの数です。(入力はインプットとも言います)
名前の通りですが、AG03は3つ、AG06は6つの同時入力に対応しています。違いを考える点は3つ増えた入力チャンネルの種類です。
まず大きな違いとして、マイク端子(XLR端子)はAG03が1つ、AG06は2つです。
そのため、マイクを2本使いたい方はAG06を選ぶ必要があるでしょう。
次に、RCAピン(赤白ケーブル)の入力はAG06にしかありません。RCAピンを使いたいという方はAG06が選択肢に上がりますが、使わない場合はAG03で良いということですね。
共通事項として、フォーン端子(ギターや電子ピアノなどの楽器で使われるシールドケーブル)は両機種とも2つ入力がありステレオで入力できます。
出力数は簡単に言うと、どれだけスピーカーやヘッドホンに接続できるかということですが、AG06の方にstereo出力が1つ多くあるという違いしかありません。

マイクを2つ使ったり、RCAピンを使う場合はAG06だね!

うんうん!逆にそれに該当しなければAG03で十分だね!
なお入出力における注意点として重要なものを記載しておきます。
- コンデンサーマイクはAG06も1本しかつながりません。(ファンタム電源がCH1にしか供給されないため)
- 直でギターを接続する方向けに調整されているチャンネルは両機種ともにチャンネル2。そのためAG06でXLR端子のマイク2本+エレキギターの直接接続は向いていません。
注意点を踏まえるとAG06のメリットは実は少ない感じがします。
2.EFFECTスイッチの数が違う
AG03もAG06もどちらも
- EFFECT(リバーブ/エコー)(チャンネル1、2)
- コンプレッサー&EQ(チャンネル1、2)
- ギターアンプシュミレーター(チャンネル2のみ)
以上3種類のエフェクトを使うことが出来ます。そして音質面での性能の差はありません。
では違うところはどこかというと、スイッチの数が違います。
まず、EFFECTをON/OFFするスイッチはAG06の場合、チャンネル1、2に両方ついていますが、AG03のCH2にはついていません。
また、AG06のチャンネル2についているアンプシュミレーターの切り替えスイッチもAG03にはついていません。

じゃあAG03はどうやってチャンネル2のエフェクトを切り替えるの?

パソコンと接続して、専用のソフトを立ち上げてONかOFFか選んで設定しておくんだよ!
Yamaha DSP Controllerというソフトがあり、そのソフト上でONにしておくということが必要になってきます。
- CH1についてはAG03/06ともに同じ性能
- CH2はAG03はON/OFF切り替え不可で設定PC上での設定が必要(デフォルトではOFF)
- AG06はCH2にEFFECTスイッチとアンプシュミレータースイッチがある
配信中にCH2のON/OFFを切り替えたいという場合はAG06が選択肢に上がるでしょう。
3.重さや大きさが違う
最後の違いですが、これは単純ですね、AG06の方が少し横に大きくて重いです。大きな差ではありませんが設置する予定の机などの長さをよく確認しておきましょう。
また長さについての共通の注意事項として、ケーブル類は基本は上部につきますが背面にUSBケーブルの差込口がありますので実際に使用する際はAGのサイズよりも奥行きが少し必要になります。
配信種別ごとの向き不向き

次はAG03とAG06を選ぶ際の向き不向きを解説していきます。
雑談配信やトーク系のYoutube録音
基本的にAG03で十分です。
ただし、マイクを2つ使う場合のみAG06にした方が良いでしょう。複数名で配信する等の予定がある場合ですね。
しかしそういったケースは稀です。
なぜなら、以下のような指向性を切り替えるマイクを利用すれば、マイク1本で対面でのインタビュー形式の配信も、大勢での録音も、ほとんどの収録に使うことが出来るからです。

よっぽどマイク2本にこだわらなければAG03で十分って感じかな!
アンプシュミレーターを利用したエレキギターでの演奏配信
エレキギターでAGのアンプシュミレーターを利用したい場合はAG06が良いでしょう。
AG03でもアンプシュミレーターは利用できますがON/OFFを切り替えることが出来ません。
そのため、演奏の合間などにかなり大きなノイズが常時なることになりますので、アンプシュミレーターのノイズを避けるためにもAG06は必須です。(AGのアンプシュミレーターはノイズが大きいです)
アコギ弾き語り配信・ピアノ弾き語り配信
ピアノやアコースティックギターでの弾き語りにおいていえばAG03で十分です。
エレキギター用のAMPシュミレーターを利用する機会は無いからですね。
他のサイトにて弾き語り配信はA06が良いなど書かれているのを見ましたが、アコースティックギター用にフォーカスしたアンプシュミレーターはAG03/06ともに搭載されていませんので一人で歌って一人で楽器を鳴らすならAG03が最適です。お気を付けください。
ただ、歌とギターをコンデンサーマイクとダイナミックマイクで計2本たてて立体的に集音するなどの想定があるのであればAG06にしましょう。
ただそこまで接続数を増やすなら、コンデンサーマイクを4本繋げる上、EQもコンプもつまみで操作できるMG10XUの方がコスパが良いかなとも思います。
しかもMG10XUならパンニング(音の位置)もつまみで操作できるので(AGではできない)
疑似立体音響をしたい人には断然MGがオススメです。
まとめ
- 1人の弾き語りならAG03で十分
- 複数名配信ならAG03+指向性切り替えマイクで良い
- エレキギターでの演奏配信でアンプシュミレーターを使う場合はAG06が良い
- コンデンサーマイク複数繋げる場合はMG10XU等にした方が良い
結論、こんな感じでした。ちょっとAG06のメリットがあんまり分からないかなって感じ
今回はAG03とAG06の違いについて解説させていただきました。違いを理解して自分に合った機種を選びましょう!
↓今回紹介したAG03とAG06はコチラ
当ブログではAG03の設定方法や使い方、その他マイクなどの配信機材のレビューなどの記事も挙げていますので、もし使い方に迷った際などは参考にしてみてください。
↓AndroidとAG03/AG06を接続する方法