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『上達に差がつく』音楽・楽器のセンスがある人、ない人の違いとは

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こんにちは、さにれたです。
このブログではライブ配信のコツや始め方、音楽活動のコツなどについてまとめています。

先日、知り合いからこのような質問を受けました。

楽器のセンスって何だろう。同じ練習量で同じ期間練習しているのに差がつくのはなんで?

楽器の上達のセンスは実は『ある力』が関係しているんだ!

音楽や楽器の練習速度は人によって差がつきますよね。だいたい同じ時期に始めたのに伸びが全然違ったりします。
上達が早い人と遅い人の違いは『センス』と一言で済まされがちですが、いったいそのセンスとはなんのことなのでしょうか。
今回は音楽や楽器の上達に影響する「楽器上達にかかわる音楽センスの正体」と、その磨き方について解説していこうかと思います。

大きく以下3段階に分けます。

この記事で分かること
  • 楽器上達の仕組み
  • 音楽センスの正体とは
  • 音楽センスの磨き方

※この記事は筆者の主観によるものです。また、ギター弾き語り演奏に視点を寄せた記事になっております。予めご了承ください。

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楽器上達の仕組み

音楽センスの前に、練習が『どのようなサイクルで上達に繋がるか』を理解しておくことが大事です。

楽器上達までのサイクル

まず練習の上達のサイクルはこのような形です。

①正しいフォームや奏法を知識として理解する

②実践する

③失敗しながらも、正しいフォームを繰り返し練習する

④弾けるようになる

初めて触る楽器に関しては今までしなかった体の動きをする必要があり、正しいフォームや形を何度も繰り返して体に覚えさせる作業が必要になりますよね。
当然正しくないフォームで演奏をしたり、練習をしても上達しません。


ここまでは誰でも理解していることだと思います。

上達しない理由

さて、上達しない理由も説明しておきましょう。
それは単純で、『間違ったフォームで練習を続けている』からです。

まぁ厳密にいうとフォームが間違っているというわけではなく、
例えば『ちゃんと弾けない』『鳴らせていない』状態を放置し、何度も繰り返し演奏をすると、脳はその形を『正しいフォーム』として誤認します。

その結果、ずっと間違え続けることになります。

なんとなく弾けている状態を繰り返しても「なんとなく弾ける」を繰り返しているだけで上達にはなりません。

楽器演奏は『演奏の目標』を高く設定し、綺麗な演奏をゆっくりでもいいので反復することで上達に繋がるのです。

なんとなく弾いてたかも・・だから上達が遅いのかな?

弾ける曲を弾いている時間は上達にはつながらないからね。出来ないことや目をそむけていることに挑戦する時間も確保しよう!

『自分が弾けないものを弾けるように練習する時間』が大事ということは分かっていただいたかと思います。

ただ、なんとなく弾いているように見えるのに上達していく人たちがいますよね。

そこには今回説明する音楽センスがあるかどうかも関わってきます。

音楽センスの正体とは

音楽センスの正体は、ずばり『聴く力』です。どういうことかは実践で説明していきましょう。

音楽センスの正体は聴く力

以下2つのギター演奏音源をお聞きください。

まずはこちら、音源『①』としておきます。

次は音源『②』です。

この二つの演奏、違いは何でしょうか。考えてみてください。

うーん、②の方が優し目・・かな・・?

感想はいろいろあると思うけど、次の表を見ながらもっと考えてみよう!

この二つの音源を比較してどう感じたかを、次のステップで考えてみてください。

①STEP1
どこが違うか理解できるか
②STEP2
言葉でそれを丁寧に言い表せるか
③STEP3
これを弾くにはどのように弾けばいいか
④STEP EX
自分の演奏とどう違うか

このSTEPのできる部分が多ければ多いほど、楽器上達は早いと言えるでしょう。(ギター奏者以外だとSTEP3は難しいかもしれません。)

ただ、楽器を始めたての方で、上記の違いが一切分からないからと言って絶望しないようにしてください。楽器をしたことがなく、センスがあるのはごく僅かな人だけです。

音源の例でひとつの回答をだすとすると、

STEP1 音源①と②で演奏の質が違うと感じた。
STEP2 音源①と②の違いは、①は弦が全て均一に鳴っていなかったり、弦にあたる力が強い。低音が特に鳴っている。細かいミスが多い。
STEP3 ①から②へ近づけるなら、ピックを弦に深く入れないようにする。ピックを持つ力を抜く。細かいミスをなくす
※ただ音源②は均一すぎて抑揚(ダイナミクス)が薄い。①に比べてこじんまりとした演奏にも感じる。

このように演奏をアナライズして分析し、同じフレーズを弾いた際にも細かく差を感じられるか、これが今回の楽器上達にかかわる音楽センス『聴く力』です。

また、ステップごとに何が出来ているかを記載すると以下のようになります。

①STEP1
どう違うか理解できるか→問題があるか漠然と気づけるか(聴く力)
②STEP2
言葉でそれを言い表せるか→問題がなにかをより具体的に理解している(聴く力+知識)
③STEP3
これを弾くにはどのように弾けばいいか→問題解決へのアプローチを理解できる(聴く力+経験・知識)
④STEP EX
自分の演奏とどう違うか→自分の演奏と他の演奏を比較できる(聴く力)

聴く力については分かったけど、どうしてそれが上達速度にかかわるの?

それは練習の上達速度は、『自分の演奏を聴いて問題意識を持てるかどうか』だからだよ!次の項目で詳しく解説するね

聴く力がどう上達にかかわるか

聴く力が高い方は自然と『演奏の目標』の設定が高くなります。

しっかり聴くことで、ある程度弾けるようになった曲などでも、自分の演奏が上手い人と何が違うか、CDの演奏とどう違うか。問題点を把握し、練習の際によりよい演奏になるよう意識できます。

逆に、演奏の良し悪しや、細かい表現の違いがわからなければ、なんとなく弾くだけに落ち着いてしまい、伸び悩みます。

つまり、同じ1つのフレーズや曲を練習するにしても、自分の問題点を把握し、『演奏の目標』(良い演奏・目指したい演奏)が高く設定されることで、上達速度に差がつくのです。

ここでもう一度最初の表を見てみましょう。

①正しいフォームや奏法を知識として理解する

②実践する

③失敗しながらも、正しいフォームを繰り返し練習する

④弾けるようになる

聴く力が強い方は、『③』の反復練習の際に、より高次元の練習を行い、完璧な演奏を習得していくのです。

逆に聴く力が弱い方は、『④』の弾けるようになる(と勘違いする)のが早く、演奏レベルの低い位置で反復を行い、それが定着してしまう=『上達しない』ということですね。

また、少し話がそれますが、1つの楽器を既にある程度演奏できる人が、他の楽器を練習する際に成長が早いのは、この聴く力が既にある程度高くなっているケースが多いからと言えます。

そっか。でも私はセンス低かったかも・・もうやめようかな・・

落ち着いて!この聴く力は後からでも十分補えるから!

次は、聴く力を強くする方法を解説していきます。

音楽センス『聴く力』の磨き方

聴く力の磨き方のアプローチ方法は大きく分けて2種類に分かれます。

完コピをする(可能なら耳コピも行う)

地道ですが独学でも確実に成果が出る方法です。
楽曲は簡単なもので良いので、アーティストのCD音源などをもとに、完全にコピーできるようにしてみましょう。また、耳コピが難しいうちは楽譜を用意してもOKです。
演奏があっているか(そもそも弾けないうちは演奏が近いかどうか)を音源と聞き比べながら練習することによって聴く力の鍛錬になります。

また、その際に定期的に自分の演奏を録音し、比較をすること
録音して比較することによって聴覚に集中して演奏の悪い点などをブラッシュアップすることができます。先ほどのSTEPを意識しましょう。

ユーフレットなどのコード譜が見れるサイトで、ただコードを見ながらいつものストロークパターンで演奏していても、その時間は上達に繋がりません。

繰り返しますが、演奏しながら『なんとなく弾けてるな~』はNGです。

伸び悩んでいるかた程、楽譜を持っていないことがほとんどです。

なるほどね。じゃあ具体的にどんな楽譜がいいかな?

個人的にはアコギ弾き語りなら秦さんとか弾き語り奏者の楽譜がいいね!

弾き語り系のアーティストだと、完全弾き語りのみのライブ音源などがあるため演奏のコピーがしやすいですね。また楽譜の種類は何でもいいですが、以下のような本人監修の楽譜にしましょう。(監修していない場合、楽譜が少し間違っているケースがあります)

自分よりも聴く力・演奏力のある人に教えてもらう。

次の方法ですが、これは単純で、自分より聴く力・演奏力のある人に教えてもらうという方法です。
自分の演奏を聴いてもらい指摘してもらうという方法です。

自分の不足しているところや問題点を全て確認できるだけでなく、適切な練習方法も提示してもらえれば上達は捗りますね。部活動やサークルに入っている人は上手な人に演奏を定期的に見てもらうようにしましょう。適切なアドバイスをくれる方がいるかいないかで上達速度は大きく変わります。スポーツと一緒ですね。

※もし万が一、知り合いに教えてもらえる環境がなければ、オンラインレッスンなどを受講するのも一つの選択肢でしょう。
特に楽器を始めて最初の半年間などは、レッスンを受けるかどうかで上達速度にかなり差がつきます。レッスン時に講師の演奏を毎回聞けるので、聴く力を必然的に養えるからですね。半年も通えばそのあとは独学になっていってもある程度成長速度は保てるでしょう。始めたてが肝心です。

レッスンを受けたいけど、忙しくて通えないよ・・。

そういう人向けにオンラインレッスンが今流行ってるよ!

通う時間が取れない方は移動が不要なオンラインレッスンが良いでしょう。9980円で月3回(各50分)など安価なコースで、24時間前のキャンセルなら振り替え受講も可能なオンラインレッスン『ThePocket』のリンクを貼っておきます。忙しい社会人や大学生にオススメです。

講師の演奏を動画で聞いて選べるのもいいね!

レッスンは講師の質がすべてだからね・・!

諦めた場合

また、聴く力を養わなかった場合にどうなるかというと、

どうにもなりません。

例えば1年で他人と3倍程度、離されてしまっている場合、その人の2年の上達を得るまでに6年、3年分の上達に9年かかるでしょう。長くやっていてもなぜか上達しない人がいるのはこういったケースです。

聴く力を上達させないと効率は低いままなのです。

もちろん最初からセンスがある人というのは稀ですので、レッスンを受けるか、着実にコピーから始めていきましょう。

意識をもって頑張らなきゃな―!

でも、弾ける曲を楽しむ時間ももちろん大事だからね!

いろいろ書きましたが、出来るようになった曲を弾いて楽しむ時間もとっても大事です。楽器へのモチベーションが下がってしまうと本末転倒ですからね。自分のペースで、頑張れるときに頑張りましょう!

まとめ

音楽の上達センスは聴く力が養われているかどうかです。音楽経験が少ないうちは経験の深い人へ意見を聞いてみたり、耳コピに挑戦したりするのが良いでしょう。

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