こんにちは、さにれたです。
このブログでは音楽活動のコツ、機材についての初心者向けの解説
そして、ライブ配信のコツや始め方、などをまとめています。
今回は、知り合いから寄せられた以下の質問にお答えします。

SNSや配信で使うアイコンってフリー画像でいいよね?

ちゃんと調べないと著作権侵害で訴えられる可能性はあるよ!
TwitterなどのSNSや、ライブ配信のアイコンや背景画像など、様々な場面でイラストを利用する機会があると思います。その中でも購入せず利用できるフリー画像を使っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、中にはフリー画像を利用したことでトラブルに巻き込まれているケースも多々あります。今回はそのフリー画像を使用するときの注意点やデメリット、フリー画像の正しい入手方法などを解説していきます。
フリー画像を使いたい方は、著作権侵害にならないようこの記事をしっかりチェックしていってください。
- フリー画像をアイコンとして使用するときの注意点
- フリー画像の正しい調べ方
- フリー画像アイコンのデメリット
フリー画像をアイコンとして使用するときの注意点

まずはフリー画像を利用する際の注意点を見ていきましょう。
本当にフリーか確認する
Google検索で「フリーアイコン」「フリー画像 イラスト」などで検索すると多くの画像が出てきます。
ただ、この検索結果を鵜呑みにして利用してしまうと、著作権侵害になる恐れがあり、最悪訴えられます。

え!?フリー画像で検索してるのにダメなの?

Googleの検索では確実にフリー画像のものが出るとは限らないんだよ!
Google検索だと、フリー画像ではないものや、フリー画像もアップしているページの他の画像が引っかかったりします。
また、フリー画像とはいっても一部フリーといった条件付きの利用が許可されているもの等がおおいので、フリー画像で検索して保存した画像は何をしてもいいという訳ではありません。
正しい調べ方は記事中盤で解説していきます。
禁止項目のルールを見る
アイコンで利用してOKの場合でもいくつか作者がルールを設定している場合があります。順番にどういう意味かを見ていきましょう。
加工禁止
加工禁止は、画像加工の禁止を意味しています。
例えば、
- 画像の色味を変更する
- 画像の上にハンドルネームやSNSアカウントを表記する
- 画像の上にミニキャラなど、別の画像を乗せる
- 画像加工をして別の作品に作り替える
こういったものは全て画像加工にあたります。
加工禁止と表記されていた場合は上記のことを行ってしまうとルール違反です。
ライブ配信アプリ等では無意識にやってしまっている人が多いですが、自分の印象や関係者(推し等)や、利用プラットフォームそのものの印象を下げる行為になるので絶対にやめましょう。
無断転載禁止
無断転載禁止と言うのは、作者の許可なく画像をアップロードすることです。SNSやHPなどで勝手に貼って使うなどがNGということですね。転載禁止は転載そのものを禁止していて、無断転載禁止は許可なく転載することを禁止しています。
商用利用禁止
商用利用禁止は少し難しいですが、お金が発生する利用を禁止するものです。
具体的には、
- HP・ブログ・Youtube等の収益が発生するWeb媒体での利用
- 投げ銭や収益が発生するライブ配信アプリでの利用
- そのイラストでオリジナルグッズを作り販売する(あるいは配るでも商用活動の一環の場合はアウト)
Youtubeやライブ配信アプリは明確に収益化できるものとして世間一般に認知されているので、商用利用にあたります。
Instagramなどもインフルエンサー的活動をする場合は収益を出せますが、収益化できているものでアイコンなどのメインビジュアルとしての利用をしていれば確実に商用利用にあたります。
お金になっていなければ商用利用とは言われないわけでもなく、商売として利用しているor結果的に収益になっている場合はどれも商用利用にあたります。
基本的にフリーアイコンはインフルエンサー活動を行わない趣味のSNSアカウントの利用程度にしておきましょう。
フリー画像の正しい調べ方

※本項目はミカスケ様のウェブページのスクショ画像などを本人に確認のうえ利用しております※
いくつか方法がありますが、Googleで検索した場合の例を見ていきましょう。
「商用フリー イラスト 男」で検索してみました。すると以下のような画面が出てきます。

画像検索後が出来ましたら、気に入った画像をタップすると画像が拡大されますね。
タップすると以下のようなページになります。

↑画像の赤線を引いた部分、このようにGoogleからも著作権について注意書きが出ています。この【商用フリー】や【著作権フリー】と検索しても、著作権が本当にフリーとは限らないのです。
この画像の掲載されているウェブページをみて、確認しましょう。
確認方法ですが、赤線の「画像は著作権保護されている~」の上にページタイトルがあります。それをタップします。今回で言うと「男性イラスト43|ミカスケのお絵描き」と書かれている部分ですね。
タップしてウェブページに移るとこのような記載がありました。

AI生成や著作権の譲渡になりえる可能性のある場所での使用は禁止と書かれています。このように注意書きがありますね。もう少しページを見ていきます。↓のように続いています。

調べた画像について詳細なルールが記載されていました。商用利用が自由、つまり商用フリーで問題なさそうですね。
このように画像のページに飛び作者がどのような利用方法を許可しているかを確認して利用しましょう。
先ほど禁止事項の例を挙げましたが、禁止事項が明記されている場合はそれに従って利用できればOKです。
また、逆に何も明記が無く「商用フリー」「Twitterアイコン使用OK」と書かれていない場合も利用しないようにしましょう。フリーと明記されていないものは、利用していいものではありません。様々な要因でグーグルの検索結果に乗ってしまっているだけのケースです。
このようにしっかり調べないで利用してしまった場合、最悪のケースでは著作権侵害で訴えられる可能性があります。

フリーアイコンも結構大変だね!

フリーアイコンを使って起きるデメリットは他にもあるよ!
正しく調べず利用した場合の著作権リスク以外にも、フリーアイコンはデメリットがあります。次の項目で見ていきましょう。
フリー画像アイコンのデメリット

次は、フリー画像を利用したときのデメリットを明記していきます。
利用者が被る
人気のフリーアイコンは使っている人が多く被ってしまうケースが多発します。特にSNSや配信アプリだと同一アイコンを使っている人をよく見かけます。
アイコンはその人の印象に影響を与えるモノなので被ってしまうと困りますよね。状況によっては、長く使っているお気に入りのアイコンでも、変えるかどうか決断を迫られます。
加工などができない
ライブ配信者などの活動者の場合、アイコンや背景画像に文字を入れたり、編集を加えたいときが出てきます。その際にフリーアイコンだと加工禁止のものが多く、活動に制限がかかることがほとんどです。そのためまともに活動する人にはフリーアイコンは向かないでしょう。
オリジナルグッズ製作時に困る
活動者をしているとオリジナルグッズで収益化をするのは定番ですが、メインビジュアルにフリーアイコンを利用していると、グッズを作りにくいです。
たとえ商用利用が許可されていたとしても、加工が出来なかったりすれば名前を入れれませんし、できたとしても他の活動者との被りのリスクがあります。
何よりフリーアイコンを利用してオリジナルグッズと言われても、いくらファンでも買いたいとは思わないでしょう。
オリジナルグッズ製作を見越すのであれば確実に有償依頼をして商用・加工などの権利ごと買いましょう。グッズを作ればイラスト代ぐらいはすぐ回収できます。
ちなみに活動者向けのオリジナルグッズの製作販売が気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。
フリーアイコンだと分かる
フリーアイコンのデザイナー(絵師とも言われますね)の中には多くのフリーアイコンを出している方がいます。有名なアイコンなどもそうですが、ぱっと見でフリーアイコンと分かりますよね。
活動者の場合はアイコンにすらお金を出さない人という印象になります。ケチとまではいかないですが、本気で活動していない、すぐ消えてしまうといった印象を与えます。
特にSNSやラジオ配信アプリの界隈だと、転生と呼ばれるアカウント変更をする方が多くいます。
転生を沢山する人はその都度、有料のオリジナルアイコンを利用することは出費がかさむのでフリーアイコンを使うのでしょう。
フリーアイコン=すぐ転生する人という印象は否めません。
もちろん、「あ、この人お金目的なんだな・・」とか「1円も活動費出したくないんだな」という印象で良ければフリーアイコンやファンから貰う絵だけでもいいと思います。
『本気で活動したい』あるいは『真面目に活動しているところを見せたい』という方は確実にオリジナルアイコンは有償依頼しましょう。活動費用をかけてでもアイコンを作成している方には、応援したいというファンの気持ちにも繋がります。
また、その際には、後から文字入れ加工などを許可してもらえるような依頼の仕方をしましょう。いろんな画像に使えるようになるので活動に役立ちます。
ちなみにオリジナルアイコンの相場は安くて1000円ほど、人気な絵師では数万円と幅が広いですが基本は数千円でかなりのクオリティのものを描いてもらえるので、活動者はケチらずに依頼しましょう。
おすすめのアイコン有償依頼サイト

では、最後におすすめのオリジナルアイコン依頼サイトを紹介します。
定番はココナラ
ココナラは昔からある超定番のネット依頼サイトです。SNSやTwitterのアイコン、ロゴ制作、オリジナル曲の依頼など様々な分野を単品で有償依頼できます。
特徴としては、仕事を請ける個人が依頼料まですべて決めていること。プロがお小遣い稼ぎにやっている場合もあれば、素人が実績を作るために安価に仕事を請けている場合もあるなど、金額も様々、クオリティもバラバラです。
しかし、出品者の評価機能があるのでコスパの良い出品者がわかりやすく利用しやすいのがポイントです。デメリットは出品者が多すぎて迷うことです。
ちなみに、新規会員登録で割引クーポンも配っているので、登録から一気に購入までしてしまえば安くすみます、未だ登録してない方は登録してクーポンを受け取っておきましょう。
ココナラの無料登録はこちらからできます。
イラストオーダーメイドサービス【SKIMA】
ココナラより知名度が低いですが、安価に済ませられる可能性があるのは【SKIMA】です。
このサービスはイラストに特化しており、出品されてているイラストの雰囲気もアニメ系・SNS系が多くを占めています。
全体的に少し癖が強いですが、ココナラよりも全体的な出品価格は安めです。
とはいえ、出品者次第であることは変わりません。どちらのサービスも会員登録をして、チェックしてみるのが良いでしょう。
まとめ
- フリー画像のアイコンは検索ページまでしっかり調べる
- フリーアイコンは基本的に趣味の範囲で利用する
- 配信者やインフルエンサーなどの活動者の場合は”商用利用可”のものを使う
- グッズ製作を見越すなら有償依頼をする
ネット活動で収益を上げようとしている人で初期費用をかけたがらない人は多いですが、投資しないと利益は増えません。イラスト画像の発注→グッズ製作が出来る、ファンのモチベ上昇、企画やコラボ依頼などが来やすくなる等、様々なメリットにつながります。活動者の方は早めに用意しておきましょう。
ココナラでデザインを依頼する